2026.07.07
AIツールの利用量を常に見えるようにした(CodexBar for Windows)
このごろ、AIコーディングツールを複数使い分けています。Claude Code、Codex、GitHub Copilot、Gemini。それぞれに利用の上限やリセット時刻があります。
困っていたのは、いま自分がどのくらい使ったのかが見えないことでした。作業に集中していると、突然リセットまで待たされることがあります。かといって、各ツールの管理画面をいちいち開いて回るのも面倒です。
macOSにはCodexBarという良いアプリがあります。メニューバーに利用量を常駐表示してくれるものです。ただ、私の環境はWindowsなので、そのままでは使えませんでした。
そこで、中核の取得ロジックを参考に、Windows向けにPythonで作り直しました。それがCodexBar for Windowsです。
何をするツールか
タスクトレイに小さなアイコンが常駐します。いちばん逼迫している利用枠の使用率が、リングの色で分かります。緑から黄、赤へと変わっていきます。
アイコンをクリックすると、パネルが開きます。概要タブには、全ツールのメーターと、今日/過去30日の推定コストが並びます。コストは円建てで表示します。

媒体別のタブでは、もう少し細かく見られます。各利用枠のリセットまでの残り時間、消費ペースからの枯渇予測、日次トークンの棒グラフなどです。

対応しているのはClaude、Codex、Copilot、Geminiの4つです。いずれもローカルにある既存の認証ファイルを読むだけで、外部への送信はしません。なお、上の画像の数値はデモ用のダミーです。
つくりの中身
構成はシンプルです。Pythonで書いていて、主な依存は3つだけです。HTTP通信にhttpx、トレイ常駐にpystray、アイコン画像の生成にPillowを使っています。クリックで開くパネルは標準のtkinterで組みました。
利用量の取得は、各ツールがローカルに保存しているOAuthトークンを読み、その媒体の使用状況エンドポイントを叩く方式です。たとえばClaudeなら~/.claude/.credentials.jsonのトークンで公式APIに問い合わせます。認証情報は読むだけで、送信先は各媒体の公式ドメインに限っています。
媒体ごとの違いは、プロバイダーという単位に切り出しました。providers/の下に媒体別のファイルを置き、それぞれがfetch()で共通の型を返すだけの形です。新しい媒体を足すときは、ファイルを1つ追加して登録するだけで済みます。本家CodexBarには他媒体の取得ロジックも揃っているので、同じ要領で移植できます。
配布用に、PyInstallerで単一のexeにまとめる手順も用意しました。Pythonが入っていない環境でも、exeを置くだけで常駐させられます。
作ってみて
自分の利用状況が常に視界の端に入るようになると、ペース配分を意識するようになりました。「あと何時間で枯渇しそうか」が分かるだけで、判断が変わります。
一点、正直に書いておきます。このツールは各媒体の公式に文書化されていない内部エンドポイントを使っています。仕様変更でいつ動かなくなってもおかしくありません。あくまで自分の利用量を確認する範囲で使うものです。
コードは公開しているので、同じようにWindowsで困っている方がいれば使ってみてください。プロバイダーの追加もしやすい構成にしています。